比叡山遊学 |
京都に着かれた蓮長法師は、比叡山を中心に仏教の全宗派を学ばれました。
京都よりも古い奈良の仏教をはじめ、弘法大師が中国から伝え、大日如来を祀り祈祷を中心にする真言宗・自分だけが修行に専念して悟りを得ようとする禅宗・学問や修行をしなくても、念仏を唱えるだけで阿弥陀如来が救いに来てくれると教える浄土宗など、どの宗派も、お釈迦さまの正しい教えを伝えていると、各々主張していました。
お釈迦さまの教えが幾つもあるのはおかしい「真実は一つしかないはず」と、横川定光院に戻って再びお経を勉強された蓮長法師は、「法によって人によらざれ」というお釈迦さまの言葉に出会い「人に聞いて学ぶのではなく経典に従おう」と決心された結果、「お釈迦さまの真意は法華経にある」と確信されたのです。
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