日蓮聖人のお言葉一日一訓
5日 信心成仏
みょういちあま ご ぜん ご しょうそく
妙 一 尼 御 前 御 消 息 にいわく
 ほけきょう                                
 法華経を信ずる人は冬のごとし。冬は必ず春となる。いまだ昔よりきかず、みず、冬の秋とかえれる事を。
                           ぼんぶ        きょうもん  も            あ   もの  ひとり   じょうぶつ
いまだきかず、法華経を信ずる人の凡夫となる事を。経文には「若し法を聞くこと有らん者は、一として成仏せ
      な          そうろう
ざること無し」と、とかれて候。

  法華経を信ずる人は、きびしい冬の寒さにたえしのぶようなものである。しかし、冬は必ず春となる。いまだ昔より聞いたことはない、見たこともない、冬が秋にかわることを。いまだ聞いたことはない、法華経を信ずる人が、仏にならずに凡夫のままでいることを。法華経の経文には、もし法華経を聞いたことのあるものは、ひとりとして仏にならないものはない、と説かれている。


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