日蓮聖人のお言葉一日一訓
25日 懺悔滅罪
こう にち ぼう ご しょ
光 日 房 御 書 にいわく
      はり みず                      あり   ころ   もの じごく  い   し             き       あくどう
 それ、針は水にしずむ。雨は空にとどまらず。蟻子を殺せる者は地獄に入り、死にかばね(屍)を切れる者は悪道
                          じんしん                     ただ だいせきうみ               たいか
をまぬがれず。いかにいわんや、人身をうけたる者をころせる人をや。但し大石も海にうかぶ、船の力なり。大火も
        みず はたらき      しょうざい      ざんげ                    だいぎゃく      ざんげ     つみ
きゆる事、水の用にあらずや。小罪なれども、懺悔せざれば悪道をまぬがれず。大逆なれども、懺悔すれば罪
きえぬ。

  針は水にしずみ、雨は空にとどまらない。ありを殺したものでさえ地獄に入り、死体をきったものは悪道におちることからまぬがれることはできない。まして、人間の身として生まれたものを殺した人は、いうまでもない。しかし、大石も海にうかぶ。これは、船の力である。大火も消える。それは、水のはたらきによる。小さな罪でも、深く反省し、ぜったいあやまちをくりかえさないと懺悔しなければ、悪い道におちることからまぬがれることはできない。しかし、いかに大きな罪悪をおかしたとしても、ほんとうに心のおくそこから懺悔したならば、その罪は消えるのである。


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