日蓮聖人のお言葉一日一訓
14日 食べものといのち
じ  り   く よう ご しょ
事 理 供 養 御 書 にいわく
          もう   もの  いっさい  たから なか  だいいち  たから  へんまんさんぜんかいむうじきしんみょう          さんぜんだいせんせかい
 いのちと申す物は一切の財の中に第一の財なり。遍満三千界無有直身命ととかれて、三千大千世界に
    そうろう たから               そうろう                           しょく
みてて候 財をいのちにはかえぬ事に候なり。さればいのちはともしび(燈)のごとし。食はあぶら(油)の
                             しょく
ごとし。あぶらつくればともしびきえぬ。食なければいのちたえぬ。

 いのちというものは、いっさいの財のなかでも、第一に貴い財である。全世界にみちあふれているもののなかで、いのちより大切なものはない、と経文に説かれている。これは全世界にある財も、いのちにかえることはできない、ということである。だから、いのちはともしびのようなものである。食物は、いのちというともしびをともす油のようなものである。油がなくなればともしびも消えてしまうように、食物がなくなればいのちもたえてしまうのである。 


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