日蓮聖人のお言葉一日一訓
13日 み仏は法華経に宿る
うえ の どのはは あま ご ぜん ご へん じ
上 野 殿 母 尼 御 前 御 返 事 にいわく
 うお           とり                                       いのち  しょく            うお
 魚は水をたのみ、鳥は木をすみかとす。仏もまたかくのごこく、法華経を命とし、食とし、すみかとす。魚は
みず         このきょう   たま            
水にすむ、仏は此経にすみ給う。鳥は木にすむ、仏は此経にすみ給う。月は水にやどる。仏は此経にやど
 たま  このきょう くに                おこころえ  そうろう
り給う。此経なき国には仏まします事なしと御心得あるべく候。

  魚は水のなかに生き、鳥は木をすみかとしている。み仏もまた同じである。み仏は、法華経をいのちとし、食べものやすみかとしている。魚が水にすんでいるように、み仏はこの経に住んでおられる。鳥が木にすんでいるように、み仏はこの経に住んでおられる。月は水に宿るように、み仏はこの経に宿られている。だから、この法華経のない国には、み仏はおられることはない、とお心得なさるがよい。


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