日蓮聖人のお言葉一日一訓
23日 一善のすすめ
りっしょう あんこくろん 
立 正 安 国 論 にいわく
なんじ はや しんこう すんしんあらた すみやかじつじょう いちぜん き  しか  すなわ さんがいみなぶっこくなり ぶっこくそ おとろ や
 汝、早く信仰の寸心を改めて、速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国也。仏国其れ衰えん哉。
じっぽうことごとほうど ほうどなん こわ や   くに すいびな ど  はえ な       み これ あんぜん こころ これぜんじょう   こ
十方は悉く宝土也。宝土何ぞ壊れん哉。国に衰微無く土に破壊無くんば、身は是安全にして、心は是禅定ならん。此
ことば しん べ あが べ
の詞、信ず可く崇む可し。

  あなたは、早く、これまで少しばかり信じてきた心を改めて、すみやかに法華経の説く真実の、仏になるただ一つの大いなる善い教えに帰依するがよい。そうすれば、煩悩にみちているこの世界が、みな仏の国であることにめざめるであろう。この世は移り変わったり滅んだりするが、仏の国はどうして衰えたりすることがあろうか。このところは十方ことごとく宝土である。み仏の教えの輝く宝土が、どうして破壊されることがあろうか。国が衰微することなく、土が破壊されないならば、身は安全で、心は平安をえるであろう。この教え、この言葉を、信ずべきである。あがめるべきである。


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