初転法輪 |
旭が森で始めて「お題目」を唱えられた当日、帰郷報告を兼ねたお説教の会が開かれました。
兄弟弟子や村の人々は、仏教の本場で勉強した話が聞けると、期待に胸を躍らせて集まっていました。
しかし、その話は仏教の本質を歪(ゆが)めている各宗の批判と、地位や名誉やお金を求めて、欲望のままに生きている人々への批判でした。
念仏信者で幕府の要人から東条郷の支配のため使わされた地頭の東条景信は、権威を振りかざしていただけに、殺さんばかりの勢いで怒りだしましたが、道善房が蓮長法師を小湊から追い出すことで、その場をおさめました。
両親のもとへ行かれた蓮長法師は、法華経の尊さと自分の使命を話され、最初の信者になったお父さまに「妙日」お母さまに「妙蓮」という戒名を贈られました。
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