御遺文

〔誕 生〕

波木井殿御書 1925 日蓮は、日本国、人王八十五代、後堀河院の御宇。貞応元年壬馬、安房の国、長狭の郡、東条郷の生まれなり。仏の滅後二千百七十一年に当たるなり。
弥源太殿御返事 807 日蓮は、日本国の中には安州のものなり。総じて彼の国は、天照太神のすみそめ給いし国なりといえり。かしこにして日本国をさぐり出し給う。安房の国御厨なり。しかも、この国の一切衆生の慈父・悲母なり。かかるいみじき国なれば定んで故ぞ候らん。いかなる宿習にてや候らん。日蓮また彼の国に生まれたり、第一の果報なるなり。
佐渡御勘気鈔 511 日蓮は、日本国、東夷東条安房の国、海辺の旃陀羅が子なり。
佐渡御書 614 日蓮、今生には、貧窮下賎の者と生まれ、旃陀羅が家より出たり。心こそ、すこし法華経を信じたるようなれども、身は人身に似て畜身なり。魚鳥を混丸して、赤白二Hとせり、其中に識神をやどす。濁水に月のうつれるがごとし、糞嚢に金をつゝめるなるべし。
本尊問答抄 1580 日蓮は、東海道十五ケ国の内、第十二に相当たる、安房の国、長狭の郡、東条の郷、片海の海人が子なり。
善無畏三蔵抄 465 日蓮は安房の国東条、片海の石中の賎民が子なり。威徳もなく、有徳のものにあらず。
中興入道御消息 1714 日蓮は、中国・都の者にもあらず、辺国の将軍等の子息にもあらず、遠国の者民が子にて候いしかば、



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