但信口唱信条十則

平成29年1月27日 日蓮宗大本山 本圀寺貫首 伊藤瑞叡猊下より賜った玄題を口唱する際の誦 十則

なしとげと しあわせのみち それはみな おんだいもくの くちづさみかな

 柔和質直にして
 1 正直捨権 おもひなおくして とらわれをさる の道理により

こころばえ やさしくありて こだわりを すつればひらく まことのはちす
 
 2 懺悔滅罪 おのがつみとがをみつめて くいあらたむ の戒法を持ち

そしれるを くいあらためて とのうれば つみとがうせて こころきよまる

 3 四恩報謝 なされしめぐみに おもいをいたす の妙行を修し

このわれに なされしことの かずかずに むくゆるおもひ たもちてゆかむ

 4 自行化他 みずからなし ともにあゆみて ひとをたすく  にして

みずからに となえはげみて よのひとに よりいひゆかば たのしかるらむ

 5 所作已弁 なさるべきなしうること、それをわれはなす におもいをいたし

なさずして なすべきことの なせること なしてぞあゆむ みほとけのみち

 6 六根清浄 みとこころ そのはたらきをととのえきよむ にして

くちずさみ わがみとこころ きよむれば あまたらすなり とわのみほとけ

 7 現安後善 いまやすらけく のちのよもたのし  にこころをさだめ

うつそみの こころもやすく おだやかに のちのうまれも よきところなり

 8 臨終正念 このよとの わかれにありて おもひやすけし にして

となへきて おわりのときに のぞむれば おもひやすし なべてなつかし

 9 霊山往詣 うるわしき とわなるみほとけの よにまいるなり

みほとけの はなのひかりの みちしるべ わしのみやまも ちかくなりけむ

10 坐宝蓮華 はちすのうてなにのぼりませなん 証大菩提

ねがわくは ほとけのくにへ ゆきまいり れんのうてなに のぼりませなむ

乃至法界平等利益


〜多忙の毎日、この十則を誦して玄題を口唱するのもよいことです〜