欲・色両界の護世護法の諸の善神を総称する。天とは、十界の中で、下から六番目に位し、人界に接し天神住する勝妙の世界をいうが、また、天上の者、尊き者、即ち神をも意味する。 天には、三界二十七天があるとするが、その中の六欲天の中で、最初の四天王に、持国・増上・広目・多門が住し、次の三十三天(トウ利天)の中央に帝釈天が住し、各々の眷属がいて、各天を守護する。鬼子母神十羅刹女も諸天善神に含まれる。 日蓮聖人は、法華経の行者には、一切の善神鬼神も世尊の勅の如く奉行して、擁護すると確信された。