平成26年〈10月〉

山裾を白銀にしてすすき原
俳句のコメント

 「山裾を白銀にしてすすき原」

 秋になると行って見たいところの一つに「すすき原」がある。そこは、箱根仙石原にあり、遠くから見ると山腹に横帯状に広大なすすきの原が銀色に見える。

 「すすき原」に近づいてみると、すすきが一斉に穂をつけ、秋の斜陽を浴びると金色の絨毯を敷いたように一面ヒカリ輝いて見える。まさに圧巻。その素晴らしさにこの句を詠んだ。

 この「すすき原」の高原の真ん中には散策路が設けられており、中に進むとすすきの穂に囲まれた大草原の中を散策しているような気持ちになる。

 そして、中程、人の背丈より高いすすきの群生の中に身を置くと、すすきのみが揺れてまさに大自然に抱かれたように、心安らぐ気持ちになる。

 ここは仲間と度々訪れた地である。





すすき原の真ん中に徒歩可能な散策路