平成26年〈8月〉

静寂やサバンナの月反り返る
俳句のコメント

 「静寂やサバンナの月反り返る」

 今年はワールドカップでアフリカ勢の活躍が目立った。私のアフリカとの縁は10数年前になる。

 高校の友人からアフリカのケニヤ旅行を誘われ、娘を誘って参加した。目的は高原サバンナの動物の生態を見ることであった。

 広さが大阪府程広い、国立動物保護区・アンボセリの中に宿を取り、連日ジープに乗り動物観察に興奮した。
 ライオン、象、キリン等も目の前で見ることが出来たが、人の手が入らず自然のままであり、動物の生存競争が激しく、その過酷な現場を眼前に見、心臓の鼓動が高ぶった。

 夜になると辺りは静寂そのもので、満点の星が輝き、月は一際輝きを増しており、その光景に感動してこの句が出来た。

 さらに、ヌーの大移動や、マサイ族の部落訪問、サバンナからはアフリカ最高峰のキリマンジェロを眺めることもでき、多くの経験をした。




アンボセリ動物保護区の象    土屋 博 撮影



マサイ族の部落にて 記念撮影