撮影 土屋 博  写真全体を少しぼかしております。

平成26年〈6月〉

蟇 児(こ)は怪獣に後ずさり
俳句のコメント

 「蟇(ひきがえる)児は怪獣に後ずさり」

 蟇(ひきがえる)は大型の蛙の一種で、四肢が比較的短く、動きは緩慢、跳躍の力は小さく、大きな体をのそのそと運ぶ。
 頭が大きく、背中に大きなイボを持っており、全体に灰色か黒っぽい色をしている。

 竹藪や林に棲み、あまり水には入らなく、じめじめした場所を好み、夏になると活発に動き出す。

 近頃は竹藪、林などが身近になくなって来たので、滅多に見られなくなった。今、子供たちの前に蟇蛙が現れたら、それは「怪獣」にも似た、大きな驚きであったろうと思い、この句が出来た。