「秋田市千秋公園二の丸の池」 撮影 土屋 博
平成26年〈5月〉
「藤の房 ひとひひとひの 長さかな」
俳句を始めて暫く経った頃であった。通勤に通う道筋に藤棚があり、季節になると華やいでくる。 毎日目を楽しませてくれていたが、暫くして気が付いたら房が随分成長していて、薄紫の可憐な花がいくつも房になって咲いていた。 一日一日少しずつの伸びであるが、気が付くと大きく成長していた。 亀戸天神が東京一の名所と呼び声が高いが、数年前に秋田市の千秋公園二の丸に行った時に池と藤棚の景色に目を見張った。 藤の房が藤棚から風に揺れ、水面に映える緑のコントラストに古里の魅力を再確認した。