俳句のコメント
「わさび田に北アルプスの風涼し」
今年の夏、松本のとなりに位置する北アルプスが一望に見える安曇野に家族で旅をした。北アルプスから流れた清冽な伏流水が安曇野の緑の平野を満たしていた。
旅の目的の一つに「わさび田」があった。大きな農場の入り口には蓼川があり、水面がきらきら輝き、涼やかな音をたてて流れていた。その川のほとりには水車がゆったり回っていた。
わさび田は、人の手で一つ一つ丁寧に畦に植えられて、水の惠で育っていくと言う。水面にはふつふつと湧き上がる水の泡がみえていた。抜けるように広がる蒼い空のもとで、広大なわさび田を約一時間かけてまわった。わさび田には遮光ネットがかかっており、大きな田には橋が架けられていた。
ゆっくりとわさび田を見ながら歩いていると、時々アルプスからの涼しい風が体に感じられて心地よかった。一休みして名物の「わさびアイスクリーム」を食べて、帰りに大きな生わさびを買った。
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