俳句のコメント
「桜散る名画座のある裏通り」
この句は、大学一年生の頃を思い出して詠んだ句である。
仙台の繁華街の裏に人通りも少なく静かな通りがあった。入学した頃は桜の散る頃で、この裏通りには思い出の多い「東北劇場」があった。
ここでは、以前評判になった映画を2本立てで上映していた。中学、高校時代に見逃していた名画が続々とかかっており、2本立て学割30円であったことを覚えている。
今でも思い出すのは、ジーン・ケリーの「雨に唄えば」、「巴里のアメリカ人」などのミュージカル映画が日替わりで一週間続く時があり、授業をやりくりして日参したことである。当時の封切館ではグレースケリーの「喝采」、ジェームスディーンの「エデンの東」が評判となっており、両方とも見逃さずに熱い心で鑑賞した。
私は理科系の学部であり、授業・実習ともにおろそかにできなかったが、映画、その他の趣味もそれなりにして有意義な時期であったと思っている。
この写真は、その後もう一度鑑賞したくなって購入したDVDビデオのカバーである。
昨年の大震災の直後に詠んだ句があります。
「みちのくの 春はくるたび 花は咲く」
震災から一年経って再び花の季節ですが、復興は遅々として進みません。大変気掛かりです。
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