呼白の春(1994年) 第20回 春季創画展  信太 金昌

〈3月〉

春を待つ児の新しき三輪車
俳句のコメント

 「春を待つ児の新しき三輪車」

 小さな子供さんの興味の一つに「乗り物」がある。その中で、身近なものに「自転車」があり、次に「電車」や「飛行機」もある。
 しばらくすると、ミニカーなどの玩具を手で動かしたりして遊ぶようになり、そのうち自分でも乗って動かしてみたくなる。手頃なものとして「三輪車」があげられる。

 クリスマス・プレゼントに孫に好きな三輪車を選んでもらった。三輪車が手元に届いたときの喜びは大きく、暖かくなって存分に遊べる日が待ち遠しい様子であった。俳句は孫のこの時の様子を見て詠んだ。

 このように、子供は一つ一つ段階を踏んで成長してゆくのでしょうか。私は歳をとってますます子供が好きになった。純粋無垢で快活な子供たちと一緒にいるだけで、時の経つのも忘れてしまうことが度々である。