俳句のコメント
「八幡平山頂湿原草紅葉」
ずっと以前から憧れていた「八幡平」に、退職してやっと実現した。友人と4人で八戸からレンタカーを借り、勇躍八幡平アスピーテラインに入り山頂を目指した。
途中、ダイナミックに変化する景色を眺めながら登って行った。頂上近くになっても緩やかな起伏の地形であった。頂上の標高は1613メートルで、多数の火山が集まる火山台地が、ブナ・アオモリトドマツも樹海に覆われており、湿原や沼も点在して、遠くには岩手山の勇姿もも眺められた。
山頂近くの八幡沼を一時間ほどかけて一周した。周辺の高原、湿原は緑と青に所々で紅葉が始まっており、そのコントラストが美しくこの草紅葉の句が出来た。
山頂付近でしばらく遊んでから、少し下ったところにある「藤七温泉」に寄り、見渡す限り高原が広がるロケーションの中、掛け流しの露天風呂にしばし浸った。まさに東北・奥羽山脈の原風景そのものである。それから八幡平を後にして近くに地熱発電所があるので知られている松川温泉の宿に向けて下山した。
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