俳句のコメント
「マザーツリー探して秋の白神山」
世界遺産の白神山地へ一度行きたいと思っていた。青森の友人から誘いがあり、仙台の友と妻の四人で青森県側から訪ねた。
最初に暗門の滝に向かった。暗門の滝へは、川伝いの険しい道を登り、第三の滝、第二の滝、第一の滝の順に登った。
第一の滝では、滝の上まで登り、そこから滝下の展望とスリルを味わった。
滝を降りて脇道に入り、ブナの原生林の中に入った。白神は大昔から人の手が加えられていなく、一段と薄暗くなった見渡す視界のブナの原生林には、心底圧倒された。
ブナ林を抜けて少し離れた津軽峠に向かうと、そこには樹齢400年の白神最大の独立巨木があった。地元では「マザーツリー」と呼んでおり、母なるブナを仰ぎ見てこの句を詠んだ。
帰りは「ミニ白神」と呼ばれている原生林に入り、ブナの幹にクマゲラが穿った孔や、熊の爪痕のあるブナを見て帰途についた。秋田県側からの白神も機会があれば登ってみたい。
|