〈6月〉

変色のスクラップブックひばりの忌
俳句のコメント

 「変色のスクラップブックひばりの忌」

 毎年6月になると天才「美空ひばり」を想い出す。命日は平成元年6月24日である。ひばりは、一年後輩の同世代、中学時代から遊びの場にはいつもひばりの唄が流れていた。
 ひばりが亡くなるまでは、ひばりの唄を覚えるつもりはなかったが、大半は覚えてしまっていた。特に好きな歌手というわけではなく、むしろ無関心であったといえよう。

 急逝した時、TV、ラジオ、新聞のニュースや追悼番組、週刊誌などを見聞きして、「ひばりのフアン」になってしまった。

 大切に保存してあるなかに、週刊朝日7月7日号の「ひばり逝く」と、新聞切り抜きのスクラップブックがある。その週刊朝日の記事に、私の尊敬するクラシック指揮者「故 岩城宏有之氏」のコメントがある。「音楽史上唯一の天才は、モーツアルトだけだというのが常識であるが、しかし、僕はこの言葉をためらいなく美空ひばりさんにも使いたい」とコメントしている。

 6月には美空ひばりの俳句を毎年詠みたいと思っている。