(土屋 博氏 撮影)

〈1月〉

薦被り勢揃いする初詣
俳句のコメント

 「薦被り勢揃いする初詣」

 毎年家族そろって新年の御参りをしている。近くの八幡神社も行くが、どうしても明治神宮が多くなる。

 JR原宿駅で下車し、正面の参道から鳥居をくぐり本殿に向かう。朝の六時頃が参拝者の列が途切れる頃なのでいつもこの時間を狙って行く。

 
参道を暫らく行くと参道の左脇に薦被りの「酒樽」が積んであった。6段積みが30列ずらり並んでいて、私たちを出迎えているような感じがしてこの句ができた。

 
秋田の銘酒も数多く並んでおり、酒好きの私としてはめでたい気分になっていた。薦被りを横目で見ながら本殿に向かい、大勢の参拝者に混じってお参りをした。

 
昨年暮れに明治神宮を訪れ、「薦被りの酒樽」のところへ近寄ったらその場所に、積んであるものの様子が少し異なっているので、よく見たら酒樽がワインの樽に入れ替わっており大変驚いた。明治神宮も時代によって変わっていくのですね。





(土屋 博氏 撮影)