〈3月〉

花便りあれば帰心の捨てがたく
俳句のコメント

 「花便りあれば帰心の捨てがたく」

 高校を卒業し、秋田を離れて半世紀が経っている。父母はすでに他界しているが、妹弟が秋田で暮らしている。

 戦後のつらい時を一緒に学び遊んだ小中高の友達とは、今でも親しく付き合っているが最近は秋田訪問も少なくなってしまった。

 温かくなって、千秋公園の「さくら」「つつじ」の花便りをもらう頃が、最も心がときめく時節。

 昨年は、遠足の思い出のある原生林の残る「抱き返り峡谷」に妹家族とハイキングして古里秋田の新緑を満喫した。