〈2月〉
「寒牡丹亡き母まねく日蓮展」
平成15年1月大日蓮展が上野の東京国立博物館で催された。 亡き母が熱心な法華経信者であったこともあり、私も日蓮聖人に関心があった。 日蓮聖人の立教開宗750年を記念しての、聖人ゆかりの品々や美術品、宗門に帰依した多くの芸術家たちの作品が一堂に展示されていた。日蓮聖人筆の曼荼羅本尊、長谷川等伯筆の仏涅槃図、本阿弥光悦筆の茶碗や新古今和歌巻等多くの名品に感銘を受け、日蓮聖人の偉大さを認識した一日でした。 鑑賞帰りに、上野の東照宮を通ると、藁の霜囲いをした寒牡丹が凛とした姿で咲いていたのがとても印象に残った。
長谷川 等伯 筆 「仏涅槃図」