● インド古典音楽コンサート  2005年2月12日 午後6時開催 久城寺 本堂にて


  シタール&タブラ 《祈りの音律》

Raga Ahir Bhairav (ラーガ・アヒル・バイラヴ)
〜シバ神に捧げる朝の曲〜
ストリームで聞く Bitrate 20,45,220kbps
 上記〈ラーガ アヒル・バイラヴ〉はリアルプレーヤーを通してのReal Audio file 演奏は後半の一部 7分14秒です。
タブラについて  ノレンドロ・ナート・ダス
   〈黒坂 昇〉Tabla
もともとは両手で抱えるようにして演奏する両面太鼓であったが、細やかな表現と早いパッセージを演奏するために、両面太鼓を真ん中から割って、二つの鼓面が水平に並ぶように改良された。
 小さい太鼓を「タブラ」大きい方を「バーヤン」という。どちらも山羊の皮を張っており、中心部には金属粉を練ったものが貼り付けられている。この部分をミュートしたり直接叩いたりすることで12の音色を出すことができ、個々の音色のコンビネーションにより、音宇宙をつむいでいく。
  1947年 東京生まれ 1971年 東京音楽大学打楽器科卒業
有賀誠門に師事 研究科へ進むと同時にオーケストラ(日本フィル)で演奏活動をする。
’75年 インド留学 カルカッタにて北インドの打楽器”タブラ”を巨匠マニック・ダスに師事し「ノレンドロ・ダス」を襲名
’78年 邦楽器の演奏家集団 日本音楽集団 入団 お囃子を藤舎華鳳に師事 以後、数々の海外公演に参加
 ’83年より 青森市在住 インド音楽研究会主宰 日本音楽集団団員 ジャパンパーカッションセンター顧問 日本打楽器協会会員
シタールについて   相場 勝也 Sitar  相場勝也さんのホームページへ
今やインド古典音楽の代名詞とも言えるべく存在となったシタールは、この音楽の長い歴史の中では、決して古い楽器ではない。古くから演奏されていたヴィーナという楽器が、インド亜大陸の様々な民族に伝わる楽器の要素を吸収し、改良された。細かな表現と早いパッセージを演奏するために編み出された「最終兵器」のようなもので、実際に現在の形で宮廷に登場したのは、18世紀頃と言われている。
 かんぴょうでできたボディーに、丸太をくりぬいて作ったネックを取り付け、表面に7本とその下側に13本の計20本の弦がが張られている。表面の7本の弦のうち、4本で旋律を奏でながら、残りの3本の弦で同時にリズムを刻むという独特の演奏スタイルをもっている。下側の13本の弦は直接弾くのではなく、弾いた音に共鳴し、残響音を醸し出す役目を担っている。
  1963年 秋田市生まれ 中学生の頃からギターを弾きはじめ 高校から大学にかけジャズに没頭する

1987年若林忠弘氏のシタール演奏を聴き 不思議な音に魅せられ氏のもとへ入門 2年半に渡りシタール奏法の基礎を学ぶ

’89年帰郷 秋田市を中心に活動を始める

’92年渡印 ’97年インド古典音楽の更なる探求のため Amit Roy氏に師事
現在 6人の門下生とともに活動中 

    参考資料 (提供:相場 勝也氏)

インド古典音楽の起源
 数千年前(時期は不明)ヒンドゥー教寺院で生まれた。神々への讃歌である古代インドのヴェーダの詠唱が起源といわれている。最初は3音程度の音の循環だったと思われるが、詠い方に様々なVariationを加え、理論を構築し、寺院で詠われる宗教音楽から宮廷音楽へと変遷、発展していった。
 民謡ではなく、純粋な古典音楽(クラシック音楽)である。その後、北インド古典音楽と南インド古典音楽に別れていくが、シタールとタブラで演奏する北インド古典音楽は、イスラム勢力の侵攻を受けた中世の時代に、イスラム文化の影響を受けながら大きく開花した。
インド古典音楽が表現するもの

 季節の変わり、朝や夜の表情、雨が降ったり、風が吹いたりと様々な自然の事象の中に、インドの人々は神々の感情の彩を見た。こうした一つ一つの彩りをラーガと呼ぶ。
 インド古典音楽を演奏する際の旋律的基礎「Raga」の語源。インド古典音楽は、「Raga」の法則によって演奏され「Raga」を表現することといわれているが、すなわち様々な自然の事象を音によって描き出し、神へ捧げる讃歌なのである。
RagaとTara
 Ragaには@スケール A音の動き B特徴的短旋律(モチーフ) C中心音と主要音 D演奏する時間及び季節 E情感の六つの要素が与えられる。
 演奏者は@〜Cのルールに従い、即興演奏を行う。演奏の際、Eを曲の中で表現し、Dに指示された時間に演奏することが要求される。Dはテレビ、ラジオ、レコード文化などの発達により、インド現地でもあまり守られなくなってきている。
 この全ての要素を表現してはじめて「Raga」となりうる。

 旋律の表現すべきものが「Raga」であるならば、リズムの表現を「Tala」という。簡単に言えばリズムサイクルのこと。一般的には1Cycleが6拍のものから16拍のものが使われる。全てのTalaの1拍目を「サム」といい、フレーズはサムから始まりサムで終わることが原則となる。
 シタールとタブラが何の打ち合わせもなく「キメ」のような演奏をすることがよくあるが、これは両者が決められたTaraの中で「サム」に向かって音をぶつけていくもので、インド古典音楽の聞き所の一つとなっている。

 「Raga」と「Tara」が一体となった音楽を乃ち「インド古典音楽」という。



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