【講話資料】
平成18年11月10日 全性寺住職 吉田弘信
1、裸眼視力の低下
1975年(昭和50) 1,0以下 11歳=20% 15歳=45%
2000年(平成12) 11歳=38% 15歳=63%
(立体視力)
2、手の動きがおかしい 1973年(昭和48)オイルショック
「リンゴの皮がむけない」「靴のひもが結べない」「鉛筆が削れない」
「卵が割れない」子どもが問題となった。『子どもの遊びと手の労働研究会』が発足。
3、背筋力の低下 背筋力指数=背筋力÷体重
1965年(昭和40) 14歳女子=1,7 17歳女子=17,3
1997年(平成09) 14歳女子=1,4 17歳女子=1,5未満
(赤ちゃんを抱いたり、おんぶ出来る背筋力指数は、1,5以上)
1965年(昭和40) 14歳男子=2,48 17歳男子=2,57
1997年(平成09) 14歳男子=2,1 17歳男子=2,2
(親の介護に必要な背筋力指数は、2,0以上)
(文部省『体力・運動能力調査報告書』)
4、足の異変
◎5歳児の一日の歩行数=1987年(昭和62)12,000歩
1993年(平成05) 8,000歩
2000年(平成12) 4,900歩
◎小学生の足の状態 2002年(平成14) (日本体力医学会)
直立した姿勢で足の10本の指が全く地面に接地していない。
小学1年生=約50% 小学6年生=約20%
長く歩けない、すぐしゃがむ、ちょっとしたものにつまずいて転ぶ・・・
子どもたちの足がおかしいという指摘は1970年代に始まった。このような足の
異変は、子どもが歩き始めてから小学校入学ごろまでに与えられた環境に起因すると
考えられている。
5、体温調節機能に異変
=朝の体温が35度台という低体温児の出現
現在は3割が35度台というクラスも出現
※子どもの遊び空間が激減し、走り回って遊ぶことが少なくなり、九割以上の子どもが
家の中で、テレビやゲーム漬けとなっていることが大きな原因と考えられている。